緯度経度情報をブレンドしてマッピング(How to blend geographic data)

2015/09/30 9:23 Shingo 3 Comments

こんにちは、Nanaeです。

Tableauは、世界中の人口15000人以上の市区町村の緯度・経度情報を
製品内に含んでいるので、マッピングがとても簡単にできます。

ただ、都道府県や市区町村以外をプロットしたいとき、
例えば住所から地図にプロットしたいとき、どのような手順が必要でしょうか!?
"ブレンド"を使って実現する方法を、簡単にまとめます。
世界各地にあるTableauのオフィスをプロットする例でご紹介します。

↑このように、すでに世界中に沢山オフィスがあるんです:)

地図に表したいデータはこちら。オフィス名や住所が入っています。
このようなデータを持っていることが多いと思います。

これとブレンドするデータはこちら。各住所の緯度・経度が入っています。
住所に対する緯度・経度のデータを用意する必要があります。

STEP1
まずは、上記2つのデータを接続します。

STEP2
2つ目のデータにある"緯度""経度"という名前のカラムに対して、
Tableauに緯度と経度だと認識させるために、地理的役割から緯度と経度をそれぞれ割り当てます。

STEP3
1つ目のデータの"住所"を詳細にドラッグします。
(緯度・経度が入っている2つ目のデータの"住所"を使わないように注意!)
詳細:住所

2つのデータにある"住所"というカラム名が同じなので、
2つのデータに共通のフィールド名"住所"を使えば、自動的に2つのデータがくっつきます。

STEP4
住所に対して用意した2つ目のデータから、"緯度""経度"をダブルクリックして、行列に配置します。
列:平均(経度)
行:平均(緯度)
ここで緯度と経度をドラッグ&ドロップで移動させると、集計方法が合計になることもあるので、
その際は、平均として集計するように変えてください。

基本的にはこれだけです。とっても簡単ですよね!

STEP5
最後に少し加工します。

Step5-1
"地域"で色分けして、さらに地域と同系列の色で""を色分けします。
以前の投稿にある「複数ディメンションで色づけ」のテクニックを使います!
まず、"地域"を色にドラッグ。
そのあと、""を詳細にドラッグしてから、""の左側の空白部分を変更して色で表現させるようにマークを変更します。詳しくは、上記リンクから確認してくださいね。
色:地域、国

STEP5-2
今、チャートのタイプが自動になのでプロットの形は円ですが、好きな形に変えてみます。
自分で用意した、マッピングっぽい形状を使ってプロットさせました。

STEP5-3
オフィスの名前を表示させます。
ラベル:オフィス
完成です!
アメリカに限らず、世界展開していることがよくわかります。
東京以外にも日本のオフィスができる日も近いかも!?

ここでは住所に対して、緯度・経度の情報を用意しましたが、これはgoogle mapで調べました。
また、郵便番号とその緯度・経度のデータなど、緯度・経度情報は、web検索すると無料でいろいろとダウンロードできます。調べてぜひ使ってみてください

ダウンロードはこちら↓

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[YouTube]Tableau 9.0 の新機能 - LOD表現(3)

2015/09/29 13:55 Shingo 0 Comments


Tableau Desktop 9.0のLOD表現(3)についてお伝えしているご紹介ビデオです。
ぜひご覧ください。

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[YouTube]Tableau 9.0 の新機能 - LOD表現(2)

2015/09/28 15:32 Shingo 0 Comments


Tableau Desktop 9.0のLOD表現(2)についてお伝えしているご紹介ビデオです。
ぜひご覧ください。

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集計と非集計を理解する(Understanding Aggregate and Non-Aggregate)

2015/09/24 20:23 Shingo 3 Comments

こんにちは!Kaoriです。
先週は新しいイベント二つ開始してドタバタしていたためすっかりブログの記事を書き損ねていました。。
ので、今週はできれば2個書きたいな~と思ってます。

さて、ずっとかわいい系Vizの記事が続いていたのですが、今回はちょっと真面目に(いや、今までのも真面目ですけど!!)集計と非集計の基本についてまとめてみたいと思います。




集計と非集計ときいて、???という方もあ~それね、という方もいらっしゃると思うのですが、これを理解できると今までより多くの分析ができるようになると思いますので、早速解説していきたいと思います。

それぞれの意味はズバリ以下の通りです。

集計:集計されているもの
非集計:集計されていないもの

・・・・・・・・。

そのままじゃん!というツッコミが来そうなんですがだってそのままなんだもん・・・
これだと意味が分からないと思いますので具体例で見ていきましょう。
たとえばこんな感じのデータがあったとします。



このデータをTableauで取り込みます。

Tableauでデータを読み込んでメジャー(=売上・利益など集計対象の数字項目)を表示すると、デフォルトでは集計された数字が表示されます。


これはデータを分析するときの一番最初のアプローチはなんらかのディメンション(=日付や商品、顧客などに相当する分析の切り口)ごとにメジャーを集計し、その比較でもってスタートするからです。
たとえばここでは受注日の月で利益を集計して比較しています。


9月は利益があったけれど、10月は赤字になってしまっているというのが一目見て分かりますね。

ここで注目していただきたいのは利益は合計だということです。


利益を囲んでいる合計( )に注目してみてください。
何気なく合計になっていますが、これがこの利益が集計されているという証拠です。
集計と言われると合計された値が真っ先に浮かびますが、集計とは個々の数字を見ずに、集計対象のディメンションごとにまとめた数字たちを集合体として扱うということです。したがって集計の方法は選ぶことができます。
利益のピルを右クリックしてメジャーのところにカーソルを合わせると、集計する方法を選ぶことができます。



数字を集合体として扱うということは、こんな感じのイメージです。
緑になっている数字が使われていると思ってください。



では集計していない状態というのはどういう状態でしょう?

Tableauでは右クリックドラッグしてメジャーを配置すると、集計していない状態を選ぶことができます。


ピルに注目するとわかりますが、合計( )で囲まれていません。

ビューも変わっていますよね。
この○はデータのレコードの一つ一つがプロットされているということなんです。


これまた緑の数字が使われていると思ってください。
集計せずにばらばらに分解して見ることができるんです。

こうして非集計で見てみることによりなにがわかるか・・・円がプロットされているグラフの奇抜さに用途を忘れてしまいそうですが、たくさんのメリットがあります。

たとえば集計で見ていたら単に9月は利益が黒字で10月は利益が赤字だった、としか言えないかもしれませんが、非集計で見てもらうことにより10月は特別大きな赤字があった日が1日あり、この日のせいで全体が赤字になっていると言えます。けれどやはり大きく利益の出ている日がないことも見て取れます。



このようにプロットするだけでなく、フィルタしてみるとどうでしょう。
利益の合計値でフィルタすると合計した時にマイナスになる10月が丸ごとフィルタされます。


非集計の利益でフィルタするとそれぞれの月にあったマイナスの利益のレコードだけがフィルタされます。したがって、10月も表示されていて、マイナス値以外の利益が集計されて表示されています。


計算式を使って色を塗ってみてもおもしろいです。
集計である「SUM[利益]<0」という計算式で色塗りをすると、合計値がマイナスである10月がTrueになります。

非集計である「[利益]<0」で色塗りをするとレコード単位で利益がマイナスの値が色分けされますので、各月の中でも一部がTrue、一部がFalseとなります。応用して比率を見たりすることもできます。

集計と非集計で私が一番好きな例は冒頭のグラフでもご紹介したこれです。
単純に利益の集計で見たグラフが上、非集計でプロットしたグラフが下です。
集計した時には中途半端な利益で目立たない電話機が、実は取引単位で見るとかなりよい成績を持っているレコードがあるんです。その代わり、大きく赤字になっている取引もあります。
電話機はこれらの問題があった取引を改善したら、大きく利益を稼いでくれるポテンシャルを持った製品だということがこれを見るとわかるんですね。


集計と非集計、いかがでしたでしょうか?
これを時に応じて使い分けることで分析にぐっと幅が出てくると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。


【おまけ】
簡単に集計を外す方法として、
 分析>メジャーの集計
をクリックしてチェックを外す(デフォルトではチェックがついている)方法があります。
これをするとこのシート内では常に集計がかからなくなりますが、上の例のように集計と非集計を並べることができなくなりますので、シート内に混在させたい場合はチェックは入れたままで、右クリックドラッグを使うようにしてください。



Kaori

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[YouTube]Tableau 9.0 の新機能 - LOD表現/詳細レベル表現

2015/09/18 13:01 Shingo 0 Comments


Tableau Desktop 9.0のLOD表現/詳細レベル表現についてお伝えしているご紹介ビデオです。
ぜひご覧ください。

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[YouTube]Tableau 9.0 の新機能 - 計算フィールド

2015/09/17 11:52 Shingo 0 Comments


Tableau Desktop 9.0の計算フィールドについてお伝えしているご紹介ビデオです。
ぜひご覧ください。

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[YouTube]Tableau 9.0 の新機能 - セレクションツール

2015/09/16 17:19 Shingo 0 Comments


Tableau Desktop 9.0のセレクションツールについてお伝えしているご紹介ビデオです。
ぜひご覧ください。

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[YouTube]Tableau 9.0 の新機能 - ストーリーポイント

2015/09/14 11:00 Shingo 0 Comments


Tableau Desktop 9.0のストーリーポイントについてお伝えしているご紹介ビデオです。
ぜひご覧ください。

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[YouTube]Tableau 9.0 の新機能 - アナリティクス・ペイン

2015/09/11 9:29 Shingo 0 Comments


Tableau Desktop 9.0のスアナリティクス・ペインについてお伝えしているご紹介ビデオです。
ぜひご覧ください。


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[YouTube]Tableau 9.0 の新機能 - データの準備

2015/09/10 11:45 Shingo 0 Comments


Tableau Desktop 9.0のデータの準備についてお伝えしているご紹介ビデオです。
ぜひご覧ください。

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ロリポップチャートの作り方(How to make Lollipop charts)

2015/09/08 14:52 Shingo 0 Comments

こんにちは。Nanaeです。

ドーナッツチャートやビスケットの投稿が続いているので、
今回はその流れでロリポップチャートをご紹介します。


ロリポップとは、棒の先にキャンディーがついているペロペロキャンディーのことです。


ロリポップチャートを使う理由ですが、
ロリポップチャートの方が、棒の大きさを表す値が強調される効果があります。
それと単純にかわいいから!という理由で使われる場面も多いと思います!
なのであまり多用しないでくださいね。
基本は棒グラフを使ってください:)

さて、このロリポップチャートの作り方ですが、
Tableauを使いこなしている方なら、すぐに想像つくかと思いますが、
棒グラフと円の組み合わせで簡単に作れます。

9.0以降に製品に同梱されている"サンプル - ストア"の注文シートを使用していきます。

Step1
まずはキャンディーの棒となる部分の棒グラフを作っていきます。
列:合計(売上)
行:地域
を置いて、売上の降順でソートします。
そして、マークカードのチャートタイプを自動から棒に変更し、キャンディーのように棒を細くします。
チャート:棒
サイズ:最小

Step2
次に、キャンディーとなる部分を作るために、もう1つ売上を列に配置します。
列:合計(売上)


Step3
右側の棒グラフを二重軸にします。(列にある合計(売上)を右クリックで二重軸を選択)

これは、2つの棒グラフが完全に重なっている状態です。
このあと、1つの棒をキャンディー部分の円に変えます。

Step4
2つの売上を表す軸が、いつでも一致するように、
上側の売上の軸を右クリックして"軸の同期"を選択します。
これをしないと、上と下の売上の軸が自動的にずれることがあります。

Step5
上側の売上の軸を右クリックしてヘッダーの表示を外し、
上側の軸を見せないようにします。

Step6
右側の棒グラフのチャートタイプを棒から円にし、大きさを中程度まで上げます。
そして、売上の値も示しておきます。
チャート:円
サイズ:中程度
ラベル:合計(売上)

Step7
Step6までで完了してももちろんいいですが、ここでは、40M以上のロリポップの色を変えて見ます。
計算フィールドで
Sum(売上)>=40000000
と入力して、その計算フィールドを色に入れます。

Step8
ペロペロキャンディーに見えるように、さらに加工します。


ちなみに、キャンディーの真ん中の線は、リファレンスライン(セル)で作ってます!

ロリポップチャートのように複数のパーツを組み合わせられるようになると、
より創造的に、作りたいチャートが作成できます!
ぜひお試しください!

ダウンロードはこちら↓




Nanae

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複数メジャーのウォーターフォールチャートの作成

2015/09/04 9:08 Shingo 2 Comments

今回、スペシャルゲストのオグちゃんによる投稿です!
これはJediレベルのスペシャルな技なので、Padawanを卒業したいみなさんは心して読みましょう!!!

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データを愛する皆様、こんばんは!
オグちゃんです。

収益構造などを把握するのに、役に立つウォーターフォールチャート、いいですね!
どこで費用がかかり、利益幅を狭めるのか? 
これはしっかりと抑えたいですね! 

このウォーターフォールチャートを作りやすいデータ構造は...
1.    メジャーが1つ
2.    項目はディメンジョンのメンバー
 でしたね。 この構造のサンプルを目にされたこと方も多いかと思います。

ここでは、複数のメジャーからの作成方法をみていきます。  


↑のVizは5つのメジャーから描画しています。 
製造原価でどのくらい、販管費でどのくらい、費用がかかっているのかをグラフ化し、イメージで掴むことが大事です。

では、さっそく、使用するサンプルデータです、

  
このデータから、計算フィールドで、利益項目(売上総利益と営業利益)の2つ作成します。 この計算フィールド、一般的な財務の定義で計算します。  
これで、メジャーは5つなります。

今回のウォーターフォールを作成するために、5つの特別な計算フィールドを作成します。 それらが、Vizの中で配置されているイメージは↓です



1つめは、列項目を設定するための計算フィールドです。
実際のデータには無い枠を張るために、日付関数を利用します。
項目名が5つなので、5つの日付が生成され、それらで列の枠を設定できるようにします。

そこで張られた枠に対して、表計算関数のIndexで番号付けし、番号に対して、描画で必要な数値を設定します。 
ウォーターフォールチャートはガントチャートの応用ですから、
  • マークが始まる位置

  • ガント棒の長さ


そして、それらに加えて項目名を設定する計算フィールドを加えます。  

このサンプルワークブックはコミュニティからダウンロード可能です。






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