傾向線①:Tableauの傾向線はとっても便利!

2017/01/13 19:46 Nanae 0 Comments

Nanaeです。とーってもお久しぶりです。
みんながよく使う傾向線をテーマに、3回シリーズで書いていきます。今回は第一弾です。今回は、Tableauの傾向線の良さを3点に絞ってお話しします。

とにかく簡単!
ご存知のとおり、傾向線を引くのはドラッグアンドドロップするだけです。1秒でできます。操作の簡単さもさることながら、傾向線という名称も誰でもわかるように工夫されています。他の製品だと線形回帰モデルなどと書いてあることが多いですが、そういった専門用語を知らなくても傾向を知るために引く線であるとわかりやすいように考慮されています。

一度に様々な角度から素早く傾向がみられる!
まず、たくさん変数があって、それぞれの変数間の関係性をみたいとき、一気に大きい行列散布図を作れます。散布図同士を比較することも簡単ですね。

散布図と傾向線のかたまりがこれだけ出てくると、気になる散布図をもっと詳しくみてみたくなります。たとえば、利益と数量の散布図を見ると、結構散らばってます。これを地域ごとで分けたらもっとわかりやすい傾向が出てくるかもしれない、さらに出荷の種類ごと、商品のカテゴリごと、いろんな角度で分けて掘り下げていったら何か傾向が出てくるかもしれないと興味が出てくるかと思います。
でもその条件を一つ一つフィルターしながら確認するのは大変すぎます。さらにそれらの結果を並べて比較するのは困難です。。。

Tableauはこのあたり、大得意です!たとえば、1注文ごとの利益と数量の関係を、8地域×3顧客区分×3カテゴリ=72パターンでみてみるとしたとき、Tableauではほんの数秒で以下のように72パターン並べて比較できます。従来のツールと比較すると、これはものすごい時間短縮です!このように深堀が簡単だからこそ、従来わからなかったインサイトも得られます。

このように表しておけば、「四国で家具を買う小規模事業所のお客さんからのオーダーは数量に対する利益が大きい」とか、「中部地方にある大企業のお客さんは、全体的に数量が増えるほど利益が減る(!)傾向にありますが、特に家電はその傾向が強い」とかどんどん読み取れるので、次のアクションや次の分析にスピーディーにつなげていけます。

ちなみにこのように行列型で並べて一気に表現するのはスモールマルチプルと言われる可視化です。ここは従来型の分析ツールとの大きな差の1つです。

インタラクティブ!
Tableauはインタラクティブ性が高いですが、傾向線の場合でも有効です。気になった部分を選択すると、そのマークだけで計算した傾向線がすぐに出てきます。これはインスタント分析と言われるものです。


2015年の後半、事務用品だけたくさん売れるような施策を打っていたとすれば、20157月から12月の事務用品の傾向を確認したくなるでしょう。そのとき、そのマークを選択するだけでピンポイントの傾向線がすぐに出てきます。施策を打った期間は全体と比べて傾向線の上がり度が大きくなっていますね。このように傾向線を引いたら気になったところをどんどん触ってみてください。

傾向線に限らずVizに表現したら選択して変化をみてみる、マウスオーバーしてツールヒントの情報をみてみる、といったことに少しずつ慣れていってほしいと思います。

Nanae

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