Excel 向けの Tableau アドイン (Tableau Add-In in Excel)

2015/10/29 10:03 Shingo 1 Comments

Nanaeです。

意外と知られていないんですが、Tableauにはとっても便利なExcelへのアドインツールがあるんです。Excel内で1クリックするだけで、データが取り込まれてTableau Desktopが開けるというものです。ちなみにこのアドインは無料です!


まずはこのアドインをインストールしてみてください☆
注意点としては、OSがWindowsである必要があります。
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こちらからダウンロードできます。Excelへのアドイン方法なども出ています。
Excel でデータを再整形するための Tableau アドインのインストールとトラブルシューティング
http://kb.tableau.com/articles/knowledgebase/addin-reshaping-data-excel?lang=ja-jp

Excel用のアドインツールが出たときの公式blogです。
Reshaping Data Made Easy(英語)
http://www.tableau.com/ja-jp/about/blog/2012/03/reshaping-data-made-easy-16353
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使い方は、Excelにある[Tableau]タブから「Open in Tableau」を選択するだけ!
これは時間と手間の短縮になるので、一回使うと手放せません!!!


もう1つこのアドインを使ってできることをご紹介します。
[Tableau]タブの一番左「Reshape data」をぜひ使ってみてください!Tableauで分析しやすい形に整形して、Excelに出力してくれます。さらにそのシートで「Open in Tableau」を使って開くと便利ですね~。

「複数回答アンケートデータの可視化(http://tableaujpn.blogspot.jp/2015/10/how-to-deal-with-multiple-response.html)」のaタイプのデータも、さらに簡単に可視化することができます。

aタイプのデータをExcelで開いて、[Tableau]タブの「Reshape data」を押します。

出てきたReshape Dataというウィンドウが出てきます。この中で、最初の数値である左上のセル(B2)を選択してOKを押します。

すると、複数列に分かれていた各選択肢が1つの列にまとめた形で整形されました!

なお、複数回答されている場合は、その回答数分だけ行が作られます。

ここで「Open in Tableau」からTableauに飛ぶと、このデータが取り込まれて自動的にTableauが立ち上がります。

そして、「複数回答アンケートデータの可視化(http://tableaujpn.blogspot.jp/2015/10/how-to-deal-with-multiple-response.html)」で作成したのと同じ棒グラフを作ってみます。
今回のデータの持ち方に変換されていれば、下の画像にあるとおり、生成されたCol2とCol3というフィールドを行と列にドラッグアンドドロップするだけでアンケートの回答数がグラフ化できています!簡単さをぜひ比較してみてください:)



ここで例に挙げたデータの持ち方に限らず「Reshape data」はアンケートデータのときに使える場面が多いと思います。
TableauにExcelデータを入れようという際は、このアドインを思い出していただけたらと思います。本当に便利です☆ぜひすぐインストールを!!!

Nanae

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複数回答アンケートデータの可視化 (How to deal with multiple response survey data)

2015/10/26 18:13 Shingo 0 Comments

Nanaeです。こんにちは。

アンケートデータをTableauで可視化したい方は多くいらっしゃると思います。しかし、複数回答OKのデータを扱うとき、データの持ち方によっては、難しく感じているかもしれません。

そこで今回は、複数回答データとしてよくある2つのデータの持ち方から、各選択肢の回答数をグラフに表す方法をお伝えします。

例として、今回は以下のデータを使います。
あるイベントに来場した人に、「今回のイベントを何で知りましたか?」と質問し、"インターネット広告"、"弊社ウェブサイト"、"Twitter"、"その他"から選んでもらった結果のデータです。ここでは分かりやすくするために6件だけのデータで進めます。

こういった場合、データの持ち方としてよくあるのは、次の2つです。
a. 回答ごとにカラムが用意されていて、回答があれば1などのフラグを立てているタイプ
b. カンマ(,)や空白( )で区切って、1つの列に全ての回答が文字として入っているタイプ
 a
  b

どちらが簡単かと言うと、aのタイプです。できれば、aのタイプでデータを持っておいた方がいいですが、bのタイプでも表現可能です。

★aタイプ
ドラッグアンドドロップだけで表せます!1つの軸を使って各選択肢の回答数を出したいので、メジャーネームとメジャーバリューを使います。
メジャーネームとメジャーバリューについての説明はこちら。
http://tableaujpn.blogspot.jp/2015/10/mystery-of-measure-name-measure-value.html

この棒グラフを作るとき、メジャーネームとメジャーバリューをフィルターや行列等に入れていって作ってもいいですが、各選択肢のフィールドを左側の軸にドラッグアンドドロップしていっても作れます。こちらの方が簡単です!やり方は以下。

Step1
「Twitter」フィールドを行に移動。


Step2
「インターネット広告」を左側の軸にドラッグして、2本の緑の線(定規)が出てきたらドロップ。 
すると、メジャーネームとメジャーバリューを1つ1つ設定しなくても、ちゃんと出てきました。

Step3
同様に、「その他」、「弊社ウェブサイト」も左側の軸にドラッグアンドドロップ。

Step4
メジャーネームを色に入れて色を変えたり、表示の順番を変えたり、わかりやすくなるように調整。

★bタイプ
「今回のイベントを何で知りましたか?」という1つのフィールドの中に、全ての回答が入っているので、各選択肢の回答数が数えられません。選択肢ごとに分けなくては数えられないので、選択肢ごとにフィールドを作成し、そのフィールドの出現数を数えます。

選択肢ごとに作成する計算式はこちら。
Twitterの場合、「今回のイベントを何で知りましたか?」の回答の中に、Twitterという文字が含まれているものだけをCONTAINS関数を使って抜き出しています。

これをカウントすることでTwitterと答えた人数がわかります。
同様に、各選択肢に対してこのフィールドを作成します。

あとはメジャーネームとメジャーバリューを使って棒グラフを作るだけ!

やり方さえわかれば、問題なく作成できると思います:)
早速トライしてみてください!

aタイプのダウンロードはこちら。


bタイプのダウンロードはこちら。




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メジャーネームとメジャーバリューの神秘(Mystery of Measure Name & Measure Value)

2015/10/16 22:26 Shingo 0 Comments


みなさんこんにちは!Kaoriです。
今日はみなさんにメジャーネームとメジャーバリューの神秘をご紹介したいと思います。

メジャーネームとメジャーバリュー、Vizを作っているうちに突如出現して戸惑ったことはありませんか?
突然出てきて誰こいつ?的な感じかと思いますが、フレンドリーになっておくとなかなか役に立つやつなので、ぜひこの機会に覚えてやっていただければと思います。

さて、このメジャーネームとメジャーバリュー、最初のうちは気づいたら出てきているという感じかと思いますが、よくあるシチュエーションとしては、二つ以上の数字(メジャー)を入れているときに表示形式をテキストテーブルにしたときなんかによく出てきます。


突如自分の入れていない項目がピルになって勝手にお邪魔しているので、驚かれた方も多いと思いますが、特にクロス集計のVizを作るときにはこの特性を知っておくとかなり役立ちます。

まずそもそも、この二つが何者かというと・・・

メジャーネーム:データウィンドウでメジャーとして定義されている項目すべての「項目名」
メジャーバリュー:データウィンドウでメジャーとして定義されている項目すべての「値」

です。

Tableauでデータに接続したときに、このメジャーネームとメジャーバリューは必ずデータウィンドウ内のディメンション、メジャーのそれぞれの一番下に表示されています。



いつも自分から勝手に出てきてくれるメジャーネームとメジャーバリューですが、今回はせっかくなのでこちらから迎えに行ってみようと思います。

まずはメジャーバリューをテキストに放り込んでみます。

ドン!

数字がぐちゃぐちゃになっています。
なんだこりゃ?!という感じなのですが、これはよく見ると、メジャーバリューの箱に入っているすべての値が上に重なって表示されている状態なんですね。


Tableauでは列を分けるためには何かしら列を分けるためのピルをいれなくてはなりませんが、ここではまだメジャーの項目名(つまりメジャーネーム)を列に入れていないので、全部上に乗っかって表示されているというわけなのです。

ではここでメジャーネームの登場です。


こうすると、メジャーネームでメジャーバリューが列の下に配置され、どれがどの数字だかわかるようになりました。

ここで、メジャーネームがフィルターにも入っていることに注目してみてください。


これはつまり、どのメジャーを使用するか、フィルターで定義することができるということなんですね。
フィルターの中を覗くとこんな感じになっています。


ここで必要な数字だけにチェックを入れると・・・


このように必要なメジャーだけを表示することができます。


メジャーバリューの箱の中でピルを外すとフィルターの操作と同様のことができます。
また、このメジャーバリューの箱の中の順番が表示順に影響しますので並びを変えたいときはこの箱の中にあるピルの順番を変えてみてください。


さて、このメジャーネームとメジャーバリュー、クロス集計のときに非常によく使う項目ですが、この特性を理解していただけるとグラフにも活用できます。

①メジャーバリューを列に配置して棒グラフにして、メジャーネームを色に配置することで異なるメジャーの積み上げ棒グラフを表示できます!


②線グラフに応用してあげると、二重軸のグラフに似たものを作ることができます。
これはメジャーを二つ以上でも入れることができるので、二重軸では設定できる数字が少ない時に便利です。
ただし、二重軸と違って同じ軸に全部の値が入るので、あまりにも桁の違う値を混ぜて表示するときれいに表示できなかったり、あくまで同一マークを色で分けているだけなので棒グラフと線グラフにしたりすることはできないので注意です。
でも二重軸と組み合わせることもできるので、かなりいろいろできますよ!



③メジャーネームをクイックフィルターとして表示してあげると、パラメーターを使わなくても数値をくるくる切り替えるグラフを作ることもできます!パラメーター使うより簡単ですよね。
ただし、あくまでメジャーにある値はすべて出てしまうので、たとえば売上と利益だけで変更したい、とかでしたら使わないメジャーは非表示にする必要があります。他のシートでは売上・利益以外の使う、というときはパラメーターを使ってくださいね。



というわけで、メジャーネームとメジャーバリュー、いかがでしたでしょうか?
なかなかいろいろな可能性を秘めているやつらなので、ぜひ恐れずに使ってやってください!


Kaori

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